Day 112:50– 13:10Main Stage
Applied Creativity is here - what is next for designers?
AIによって、アイデアの生まれ方や育て方、世に出し方は大きく変わりつつある。だがそれは、デザイナーにとってクリエイティビティが不要になるということではない。むしろ、デザイナーの役割はより広がっている。
実行のスピードが上がり、誰でもモノをつくりやすい時代になるほど、デザインの価値は「判断する力」へとシフトしていく。何が本当に大切かを見抜き、正しい問いを立て、意味のある選択をし、「このアイデアで前に進んでいい」と決断できる力だ。同時に、新しいツールのおかげでデザイナーはより実装に近い領域まで踏み込めるようになった。アイデアを形にして検証し、そこから学ぶサイクルを、以前よりずっと少ない障壁で回せるようになっている。
このセッションでは、これからの時代に求められる新しいタイプのデザイナー像を探る。それは、性質の異なる2つのイテレーションループを行き来できるデザイナーだ。ひとつは、クラフトや批評、磨き込みを通じてクオリティを高めていくループ。もうひとつは、実験やフィードバック、技術的な実現可能性や市場との対話を通じて、アイデアを実際のものにしていくループだ。
ただし、テクノロジーさえあれば優れたデザイナーになれるわけではない。これからの時代に差をつけるのは、人生経験から培われた視点、好奇心、自分の手でモノをつくること、多様な人や文化との出会い、そして自分たちの仕事への他者の反応から学び続ける姿勢だ。
次世代のデザイナーにとっての機会は、急速に広がっている。問われるのは、この不確実な時代を、自信と好奇心と前向きさをもって歩んでいけるかどうかだ。

Eduardo Kranz
アクセンチュア株式会社Managing Director, Experience & Service Design Lead.
オーストラリアでデザインコンサルタントとしてのキャリアをスタートし、オーストラリア・東南アジア・日本で20年以上の実績を積む。2019年、Fjord Tokyoを共同設立し共同代表に就任。のちにアクセンチュア ソング デザイン ジャパンへと発展させ、業界賞を30以上受賞。CXトランスフォーメーション、サービスデザイン、プロダクト戦略を強みに、通信・エンターテインメント・金融・公共セクターなど幅広い業界で大規模な体験変革プログラムを主導。Designship JapanやService Design Daysへの登壇、Spikes Asia審査員も務める。