Day 113:10– 13:30Main Stage

「食べたい。でも、食べられない。」から生まれるデザイン

イタリアで生まれ育った僕を、日本でのホームシックから救ったのは、料理研究家の母が日本の食材で再現した故郷の味でした。そしてコロナ禍のステイホーム中に、GoToイートという言葉に反発し、味を遠隔で届ける「テレイート」を実現しました。発想のヒントは、大学・大学院で学んだ画像工学と作曲です。CMYKで色を、シンセサイザーで音を合成する要領で、味を生成する味覚メディアをつくりました。「食べられない」を新しい体験の出発点に変えるデザインの方法論と、食料危機や宇宙居住を見据え、発酵で味物質を育てる22世紀の構想と試作をお見せします。

宮下 芳明

味覚メディアデザイナー

明治大学教授

画面をなめると味がするテレビ、甲殻アレルギーでも味わえるカニの味、脂質ゼロの油、味のタイムマシンなどを開発。「味覚メディアの夜明け」でメディア芸術祭審査委員会推薦。減塩食を電気でおいしくする「エレキソルト」をキリンと共同研究し発売。グッドデザイン金賞、CES2025で2部門受賞。NTTドコモと味覚共有技術を開発(綾瀬はるか主演CM)。不足栄養をAIで推定して添加する「罪悪感のない夜食」をアサヒと発表。イグ・ノーベル賞(栄養学)受賞。

Ask the Speaker13:40– 14:00(登壇後に登壇者と直接話せる枠)

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