津川 恵理
建築家/ALTEMY株式会社代表取締役
2015年早稲田大学創造理工学術院建築学修了。 2015-2018年組織設計事務所勤務。 2018年より文化庁新進芸術家海外研修員としてDiller Scofidio+ Renfro (NY)勤務。 2019年神戸市主催さんきたアモーレ広場デザインコンペ最優秀賞受賞をきっかけに帰国し、ALTEMY設立。 主なプロジェクトに、サンキタ広場(2021)、Spectra-Pass@ポーラ美術館(2021)、まちの保育園 南青山(2024)、庭と織物--The Shades of Shadows@HOSOO GALLERY<織物共同開発/空間構成>(2024)、渋谷公園通りデザインコンペ2040最優秀賞(2024) 国土交通省都市景観大賞特別賞、土木学会デザイン賞優秀賞、東京藝術大学エメラルド賞、日本空間デザイン賞、グッドデザイン賞など受賞。
身体と世界をつなぐ創造
デジタル産業が加速する中、様々な分野で“身体性”が改めて問い直されています。身体はより自由に、より社会的に、より他者とつながるための身体として、創造的な世界へ導く建築をいつも目指しています。建築が規定するオーダーと、人の解釈によって広がるカオス。それらが絶妙なバランスによって成り立つように、慎重に、設計の中で線を引きます。実作をベースに、計画と身体の創造が共存するアーキテクチャを、皆さんと一緒に考えられればと思います。
田川 欣哉
Takram 代表/東京大学 特任教授
デザインを駆使したイノベーションやブランディングを多く手がける。グッドデザイン金賞、 iF Design Award、ニューヨーク近代美術館パーマネントコレクションなど受賞多数。東京大学工学部卒業。英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート修士課程修了。2015年から英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アートにて客員教授を務め、2018年に同校から名誉フェローを授与された。2025年より東京大学特任教授。
越境するデザイン
産業革命ごとに新しい人工物が生まれ、呼応してデザインの領域も広がってきました。インタラクションデザイン・デザイン思考・体験デザイン・デジタルプロダクトデザイン・サービスデザイン・ポリシーデザインなどは、第三次産業革命「コンピュータの時代」に応える形で立ち上った領域です。いま第四次産業革命「AIの時代」を目の前するなか、デザインは、どのような形で社会の要請に応えていくのでしょうか。2026-27年の世界の動きを予想しながら、みなさんと考えてみたいと思います。
幣 春菜
株式会社ボーダレス・ジャパン
1996年、大阪府出身。 学生時代にゼロから事業を立ち上げる経験を通じて、「デザインの力で社会課題の解決を前進させたい」と強く志すようになり、 ボーダレス・ジャパンへ新卒入社。以降、基幹事業であるハチドリ電力やLIBのブランディング、新規事業の立ち上げ、 採用・コーポレートサイトリニューアルに携わる。Webデザインやロゴ制作、グラフィック、空間、プロダクトなど、ジャンルを越えた幅広い領域のデザインを手がけ、 事業を推進するクリエイティブを得意とする。
ソーシャルビジネスの”ゼロイチ”で、クリエイティブが果たす役割
社会課題をビジネスで解決する──“ソーシャルビジネスしかやらない会社”として、売上100億円を超えるまでに成長したボーダレス・ジャパン。その礎には、作りたい社会に向かって、人を動かすクリエイティブの力がある。本セッションでは、自然エネルギー事業「ハチドリ電力」やエシカルブランド「LIB」などの当社を代表する事業のクリエイティブを一手に引き受けるとともに、これまで15以上の新規事業の立ち上げに携わってきたクリエイティブ責任者・幣春菜が登壇。新たなマーケットを切り開き、事業を“前進させるクリエイティブ”をどう形にしてきたのか、リアルな実践をもとに語る。
板倉 隼
tacto株式会社
20年間アメリカのシアトルで生活。Deloitte DigitalのCreative Directorとして、様々なビッグクライアントのDXを手掛ける。日本のデザインを変えるべく2017年に帰国、博報堂アイ・スタジオを経て、2020年に共同代表の中島と共にtacto inc.設立。デザインが持つ「創造力」と「物語」を軸に、多数の企業・商品のブランディング、CI・VI、コミュニケーション、プロダクトデザインを手掛けている。毎日ハット。元ミュージシャン(ベースボーカル)。休日はバーなどに生息。
デザインのMBTI -人を動かすデザイン人格の作り方-
デザインにもMBTIのような性格タイプがあるとしたら?街で見かけるロゴが人だったら、どんな性格でしょう?この視点こそ、デザインで人を動かす重要な鍵です。 特別なスキルを持つ人だけのものではなく、誰もが理解し参加できるものにしたい。そんな想いから「デザイン人格」という概念を体系化しました。 既存のフレームワークを活用し、制作に直結する形で再構築。頭の中の「なんとなくのイメージ」を、実際に作れる「具体的なデザイン」に変換できます。 多様な職種が集まる今回だからこそ、全員でデザインの共通言語を身につけましょう。
小太刀 御禄
コネヒト株式会社
東京都出身、東京と茨城県古河市育ち。学生時代からIT業界で経験を積み、複数のサービス立ち上げや改善にUI/UXデザイナーとして関わる。出産と育休を経て復帰し、現在はコネヒト株式会社でプロダクトの価値向上に取り組む。一方で、歴史とデザインを掛け合わせ、UI/UXの知見を活かして地域課題を解決することをライフワークとし、2014年に立ち上げた非公認キャラクター「こがにゃんこ」を通じて地域資源の魅力発信に注力している。
UI/UX視点で挑む、感情インターフェースの可能性
コネヒト株式会社でUI/UXデザイナーを務める傍ら、社内有志で立ち上げた企業キャラクター、そして個人で運営している非公認ご当地キャラクターを通じて得た経験をもとに、キャラクターが持つ「ユーザー体験を拡張する力」についてお話しします。 本講演では、これら二つの経験で得られた具体的な学びや失敗談を共有。データがない状況でのデザイン意思決定や、画面外での感情的コミュニケーション設計など、私のリアルな試行錯誤をお伝えし、皆さんのデザイン視野を広げる「発見」を提供します。
高橋 美帆
株式会社Facilo
大学時代に独学でデザインを学び、グラフィックやエディトリアルデザインからキャリアをスタート。1年間の海外生活を経てUI/UXデザイナーに転向し、アプリ開発、サイトのコンテンツ企画、ワークショップの実施などに幅広く携わってきました。前職ではSalesforceアプリの開発に従事。現在は不動産業界のプロダクト開発においてUI設計を担当しています。また、趣味で制作した短編映画がポルトガルの映画祭で新人賞を受賞。最近アジア圏の保護犬施設を訪問し、映像制作を通じた支援を行う活動をスタートしました。
動的インターフェースを紙に還元する挑戦 – 不動産DXにおける信頼の可視化とUX再構築
「紙と車輪は、これ以上進化しようのない完成された発明である」── そんな言葉を引用しながら、不動産業界に残る“紙文化”に私たちがどう向き合ってきたかをお話しします。 本セッションでは、Web上の地図UIや物件データを「紙資料」として変換・提供する試みを紹介。 Google MapベースのマッピングレポートをPDFで再構築する中で、情報量・視認性・理解しやすさの両立をどう設計したか。 機能を満たすだけでなく、「洗練されたUX」でなければ信頼は得られません。 多くの試作と試行錯誤の末に辿り着いた表現と、没案も含めた設計の裏側を共有します。
竹中 明教
キンドリルジャパン株式会社バイタル事業部所属。14年以上のプロダクトデザイナー経験を持つExperienced Design Strategist・Associate Director。現在は企業の共創支援・組織変革支援に従事しながら、社会貢献として「クリエイティブキッズ」を主宰。高校生向けAI探究授業や親子共創ワークショップを通じ創造性開発に取り組む。wemakeで富士ゼロックス最優秀賞をはじめ多数受賞、グッドデザイン賞受賞商品の企画開発も手掛ける。HCD-Net認定 人間中心設計専門家。
次世代の創造性を解放しエンパワメントする「クリエイティブキッズ」の取り組み
創造性は誰にでも宿り、自己効力感によって引き出される—この信念を軸に、子どもの創造性を社会とつなぐ「クリエイティブキッズ」活動を展開しています。本セッションでは、日本のZ世代が創造性に自信を持てない現状を踏まえ、創造性を妨げるバイアスの正体に迫ります。中学生が大手企業役員にプレゼンする機会を創出した共創事例をはじめ、高校生向け探究授業での「天使と悪魔によるAIデザインワークショップ」の実践を交えながら、誰もが内なる力に気づける環境づくりのヒントをお届けします。
川合 俊輔
海外を拠点とするデザイン会社を経験した後、インクルーシブデザインスタジオ『CULUMU』を設立。多様なユーザー・生活者と共創するデザインプロジェクトをさまざまな業界・企業と取り組む。また、芝浦工業大学でUXデザイン演習等の非常勤講師を務め、人間工学をベースにユーザー中心のプロセス、デザイン評価手法、UXデザインの研究や教育に携わる。また、現在は大学院にて「当事者発想」のメカニズムについて研究している。 共著書に『ノンデザイナーでもわかる UX+理論で作るWebデザイン』(2017, マイナビ出版)、『ウェブ解析士認定試験公式テキスト2019』(2019, マイナビ出版)、訳書に『UX戦略を組織に取り入れるための戦略的アプローチ』(2017, 自己出版)、監訳書に『ウェブ・インクルーシブデザイン』(2023, マイナビ出版)などがある
De$ign? 「稼ぐ」だけでなく「還す」ためのデザイン
近年、デザイナーには「経済性」が強く求められるようになりました。一方で、「デザインは資本主義の仕組みを回すためだけのものなのか?」という問いもあります。
私自身、日々のデザイン実務に加えて、NPOの方々との対話や自閉スペクトラム症(ASD)の子どもとの暮らしを通じて、デザインには人や社会に良い変化をもたらす力があると強く感じるようになりました。これまで長く「稼ぐ」ためのデザインに取り組んできましたが、家庭や仕事での小さな実践を重ねる中で、目的を「利益を生む」ことだけにとどめず、「人とのつながりに役立てる」「社会の制度や仕組みの隙間を埋める存在になる」といった方向へ考えを広げてきました。
そんな中で、私のような小さなデザイナーがどんな視点で社会を見て、考え、行動してきたのかをお話しします。デザインの可能性を皆さんと一緒に考えるきっかけになれば嬉しいです。
辻村 和正
株式会社インフォバーン
東京外国語大学卒業後、南カリフォルニア建築大学大学院修了、建築学修士。国内外の建築デザインオフィス、デジタルプロダクションを経て、2014年にインフォバーンに入社。デザインリサーチを起点にさまざまなスケールのサービス・プロダクトのデザインに従事。また、東京大学大学院学際情報学府にてHCI、建築、デザインリサーチを横断した学際的研究にも取り組んでいる。主な受賞歴に、文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品、New York Film Festival Finalist、ACM UIST Best Demo、日本デザイン学会年間作品賞などがある。
More than Human Design が描く新たな世界観
デザインの世界では、「人間中心」という考え方が主流となっています。しかし、その結果として、動植物や人工知能といった人間以外のあらゆる存在が「人間の役に立つかどうか」という視点からのみ評価されてきた側面もあります。 More than Human Designは、人間以外の存在も人間と同じように「主役」になり得るものとして捉え、人間中心性を乗り越えようとするデザインの考え方です。 では、More than Human Designとは人間を中心化したアプローチとどのように異なり、デザインの現場にどんな新たな世界観を描き出すのか?今回は、具体的例を交えながらお話ししたいと思います。
北住 尚己
株式会社エコムクリエーション
大手企業から地域に根ざした企業など、幅広い領域のグラフィックデザインやディレクションを経験。現在は地元・三重県の山のふもとでデザイン制作会社の代表を務めている。企業の広報物はもちろん、地域の個人商店や特産品のブランディング、さらにアウトドア・自転車イベントの実行委員を担当し、それに伴うセールスプロモーションも手がける。週に数日は関連会社でネイチャーガイドも務める。
地方でデザインを仕事にするということ
名古屋で大手企業の広告やパッケージデザインを担当していた僕が、うつ病をきっかけに地元・三重に戻り、今は地域に根ざしたデザイン制作会社エコムクリエーションの代表として活動しています。これまで15年以上にわたり、アートディレクター/グラフィックデザイナーとして、幅広い領域のクリエイティブに携わってきました。 地方で働く中で直面しやすい、仕事の少なさや孤独、デザインの価値の伝わりにくさ。それでも、人との関わりや自然の中で表現を磨いてきた経験を、地方で生きるクリエイターのヒントとしてお話しします。
宇野 雄
note株式会社 執行役員 CDO
制作会社やソーシャルゲーム会社勤務の後、ヤフー株式会社へ入社。Yahoo!ニュースやYahoo!検索などのデザイン部長を歴任し、その後クックパッド株式会社でVP of Design/デザイン戦略本部長を務める。2022年2月よりnote株式会社 CDOに就任。各社でデザイン顧問も請け負う。 著書:『はじめてのUIデザイン(PEAKS)』『フラットデザインで考える 新しいUIデザインのセオリー(技術評論社)』など。
作品を盛れない僕が掲げた、ポートフォリオ不要宣言
ポートフォリオに載せる作品がない――そう怯えていた僕は、採用側に回り面接の当たり前を見直しました。ポートフォリオの見栄えと実力は必ずしも比例しないと気づいたからです。とくに長く育てていく仕事では、提出による審査を手放し、面接は考えを行き来させる時間へ。 盛らず、飾らず、語り合い、互いに「この人と働く絵が浮かぶか」を確かめる。 ポートフォリオ迷子だった僕の、小さな反逆の記録です。
秋野 比彩美
株式会社グッドパッチ
ヤフーでUIデザイナーとしてキャリアをスタートし、トップページの事業責任者を経験した後、大手通信企業のグループ会社でUXデザイナー兼組織マネージャーとして、クオリティー管理、UXデザイナーの採用と育成に取り組む。グッドパッチにUXデザイナーとして入社し、ユーザーリサーチ領域をリード。UXデザイナーの育成やビジネスにおけるUXデザインの啓蒙にも携わっている。
デザイナーがはばたく未来の入り口「hatch」が描く、新しいデザイナー育成のカタチ
生成AIが台頭する今、デザイナー育成は本当に必要なのか?この問いに、私たちデザイナートレーニングチーム「hatch」が実践をもとに答えます。時代に合わない育成手法から脱却し、若手が無理なく成長できる仕組みとは?本セッションでは、これからの時代に必要なスキルと独自の育成モデルを、誕生背景や現場の声を交えてご紹介。未経験からデザイナーになった私だからこそ届けたい、現場に根ざした育成のヒントをお話しします。
藤原 奈津子
株式会社OFFICE COMATCH
食品やキッチン用品メーカーのレシピ開発・商品開発・ブランディング業務を展開。独自のアプローチデザイン思考によるキャッチーなレシピ開発やマーケティング業務での市場開拓を通じ、新しい食文化づくりに貢献。トレンドウォッチャーとして、雑誌・T Vなどメディアでも活躍中。
Find Your Approach Design ゲームチェンジプロダクト
目と手で感じる身近なプロダクトデザイン。食に関する製品は、造形やグラフィックのデザインのみならず、生産工程、包装材、製品開発、マーケティンなどイノベーティブな問題解決から、人の心に訴える価値づくりまでのデザイン領域を圧縮した存在です。美味しさだけではない、ものづくりの情熱と価値を。「ソーダストリーム」や「コンビニやスーパーで見かける食品製品」など、私たちの文化をゲームチェンジする最も身近なプロダクトをアプローチデザイン思考視点にて紹介します。
高橋 翼
JIDA(公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会)
文化服装学院 情報教育分野専任講師。
明星大学、桑沢デザイン研究所それぞれでプロダクトデザインを専攻。その後、ネオデザイン、東京デザイナー学院プロダクトデザイン科学科長、株式会社フェニックスのデザイン部門を経て、現職。
日本インダストリアルデザイン協会2011年正会員として入会。エコデザイン研究会所属、東日本ブロック ブロック長3期6年を務め、2025年より理事。
JIDAの取組み:JIDAデザイン検定と技能五輪選手募集
日本インダストリアルデザイン協会(JIDA)のご紹介と、JIDAが取り組む「JIDAデザイン検定」のご紹介、及び「技能五輪・工業デザイン部門」のご紹介と選手募集のお知らせ。
中村 純典
経済産業省 商務・サービスグループ 文化創造産業課 デザイン政策室 室長補佐
2011年筑波大学芸術専門学群(日本画コース)卒業、同年経済産業省特許庁に入庁し意匠審査、意匠法改正、意匠分類・審査資料整備や、財務省東京税関において知的財産権侵害品の水際取締りの業務等に従事。2024年4月からデザイン政策担当のほか、ファッション・展示会等の業界を担当。
広がりすぎたデザインの政策を、振り返る
実は、初開催の2018年から毎年、経済産業省はDesignshipを後援してきました。
輸出して売れる「デザイン」で外貨を稼ごう、外国の「デザイン」をパクるのはやめましょう、そんなところから始まった日本のデザイン政策ですが、広がりすぎたデザインとともに揺れてきた今までを(簡単に)振り返り、これからを考えます。
千葉 剛史
東京ミッドタウンマネジメント株式会社 タウンマネジメント部プロモーティンググループ
大学卒業後、オフィスデザイン会社にてデザイナーとしてキャリアをスタート。その後、リノベーションデザイン会社にてデザイナーから広報まで幅広く経験。現在は東京ミッドタウンマネジメント株式会社タウンマネジメント部プロモーティンググループに所属し、イベント企画に携わっている。直近では「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2024」、「MIDTOWN OPEN THE PARK 2025」、新イベント「TOKYO MIDTOWN DESIGN LIVE 2025」を担当。
東京ミッドタウンが「デザイン」という文脈を大切にする意味
2007年に開業した東京ミッドタウン(六本木)は、"「JAPAN VALUE」を世界に発信しつづける街"をビジョンとし、良質なタウンマネジメントにより"経年優化"を実践しています。本セッションでは、そのビジョン実現に向け東京ミッドタウンが行ってきたこれまでの取り組みから新イベント「TOKYO MIDTOWN DESIGN LIVE 2025」の紹介を通して、東京ミッドタウンが「デザイン」という文脈を大切にする背景についてお話します。
原川 宙
経済産業省 特許庁 審査第一部 意匠課 課長補佐
民間企業を経て2012年に特許庁入庁。意匠審査官として産業機器や民生機器、内装の意匠審査等を担当した後、デザイン政策室において、「これからのデザイン政策を考える研究会」や「デザイン白書2024」、インタウンデザイナーの推進やデザインミュージアムに関する企画・調査研究等を担当。2024年4月から現職。東北芸術工科大学デザイン工学部プロダクトデザイン学科卒。
田岡 芹菜
経済産業省 特許庁 審査第一部 意匠課 係員
関西大学法学部法学政治学科卒業後、2024年特許庁入庁。事務職として意匠課に配属され、日米欧中韓の意匠五庁会合や二国間会合など意匠に関する国際業務のほか、国内外の企業に対する意匠制度の普及啓発、意匠審査資料の整備、省内向けデザイン研修の企画運営等に従事。
8,000人の経産省職員にデザインの種を蒔く
ーー「デザインって、"単なる見た目"の話でしょ?」
そんな声を、今もふと耳にすることがあります。けれど私たちは、ずっとその言葉に違和感を抱いていました。
経産省は1928年に工芸指導所を仙台に設立して以来、実は100年近くにわたり、デザインに関する政策を展開してきました。
でもその歴史の中で、私たち自身の中にどれほどデザインが根付いてきたのだろう。
そんなことを考えながら、私たちはある日こんな企画を始めました。
お昼休みの1時間、ゲストをお招きし、デザインについて話を聞く"ラジオのような何か"。
最初は小さな試みだったものが、いつしか少しずつ省内に拡がり、今では各回500人以上が参加する取り組みに。
今回は、8000人の職員が働く経産省の中で、私たちが始めた「デザインの種蒔き」の記録をご紹介します。